初めてのショートステイ|2泊3日、眠れずに疲れて帰ってきた母と、実家じまいを進めた私

送迎の車へ、杖をついてスタッフさんと歩いていく母と、うしろで見送る私 親の介護

同居していたころ、母に一度だけ、ショートステイを利用してもらったことがあります。

遠方の実家を片付けるために、どうしても2日間、家をあける必要があったからです。

私は、そのおかげで実家じまいを進めることができました。

けれど、母にとっては、つらい2泊3日だったと思います。

この記事では、初めてのショートステイのことを、「私の場合」としてお話しします。

ショートステイを使うことにした理由

母と同居していたころ、遠方の実家の風通しや掃除には、いつも日帰りで通っていました。

実家の売却のときも、日帰りです。

その日は、主人に母をお願いしました。

けれど、実家の片付けだけは、日帰りでは終わりません。

最後の片付けのために、2日間が必要でした。

そこで、ケアマネジャーさんに相談して、ショートステイを利用することにしました。

ショートステイには、介護する家族が休んだり、用事をすませたりするための「レスパイト」という役割もあります。

私の場合は、その間に実家じまいを進めることができました。

契約は、施設ごとに必要でした

自宅のダイニングで、ケアマネジャーさんと施設の方から契約の説明を受ける母と私

ショートステイを利用できる施設は、いろいろあります。

利用するには、施設ごとに契約が必要でした。

契約のときは、ケアマネジャーさんと施設の方が、自宅まで来てくださいました。

「同年代の方と楽しく過ごせるかな」と思っていました

ショートステイの明るい食堂で、お箸を持ったまま周りを見ている母

母にとって、ショートステイは初めての経験です。

私は、

「同年代の方たちと数日間、一緒にごはんを食べたり、過ごしたりするのを楽しめるかな」

と思っていました。

母がショートステイに出かけた次の日の朝早く、私は実家へ向かいました。

その2日間、私は実家を片付けていました

実家の和室で、食器を新聞紙に包みながら仕分けする私と、段ボールを運び出す業者さん

1日目は、業者さんに家具などを運び出していただきました。

その日は、駅の近くのビジネスホテルに泊まりました。

2日目は、朝から残りの不用品を仕分けして、市のごみ処理施設2か所へ運んだり、片付けたりしました。

※実家の片付けの費用や、2日間の流れは、こちらの記事に詳しく書いています。

→「実家じまいの費用|85万円の見積もりから家財回収を55,000円に抑えた方法」

帰ってきた母は、疲れ果てていました

ショートステイから帰り、ソファで目を閉じて休む母と、キッチンから見守る私

2泊3日を終えて、送迎の車で帰ってきた母は、すっかり疲れ果てていました。

「全く眠れなかった」

母は、そう言いました。

慣れない場所、慣れない部屋、慣れない人たち。

初めてのことばかりで、気持ちが休まらなかったのだと思います。

母の姿を見て、思ったこと

疲れ果てた母の姿を見て、

「申し訳なかったな」

と思いました。

同年代の方と楽しく過ごせるかもしれない、というのは、私の思いこみだったのかもしれません。

母には、合わなかったのだと思います。

それでも、あのときショートステイを利用できたから、私は実家の片付けを終えることができました。

母がつらかったことも、私が助けられたことも、どちらも本当のことです。

それに、今振り返ると、あのショートステイは、母がそのあとサ高住で暮らすための、練習になったのかもしれません。

初めて家族と離れて、施設で過ごした2泊3日でした。

そのおかげか、のちにサ高住への入居を提案したとき、母は

「いいよ」

と、快く言ってくれました。

「仕事が忙しいのは、わかってるから」と。

ショートステイも、サ高住も、そのあとの特養も。

母は、次から次へと、私の提案についてきてくれました。

母は本当に、いろいろなことを頑張ってくれたと思います。

そして今も、特養での暮らしを頑張っていると思います。

※母がサ高住で暮らした2年間のことは、こちらの記事に書いています。

→「サ高住で暮らした2年|離れても、母からの電話はすぐにかかってきた」

ショートステイを考えている方へ

夜のダイニングで、お茶を手に窓の外の街の灯りを眺める私

ショートステイが合うかどうかは、一人ひとり違うと思います。

すぐに慣れて、楽しく過ごされる方もいらっしゃるはずです。

私の母のように、初めての場所で眠れない方もいるかもしれません。

それでも、介護をする家族が休んだり、用事をすませたりする時間は、とても大切です。

ショートステイを利用することは、決して悪いことではありません。

迷ったときは、ケアマネジャーさんに相談してみてください。

※母を引き取ってから特養に入居するまでのことは、こちらの記事に書いています。

→「「若干毒親」の母を引き取って介護した私の記録|同居・介護離職から特養入居まで」


今日という一日が、あなたにとって心地よい「ちょうどいい距離」の一歩になりますように。

きーのこと

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